ホワイトニングとは、健康な歯を削らずに歯を白くする方法です。
もともとわずかに黄ばんだ色をしていたり、飲食によって着色、神経をとった後に歯が黒ずんでしまった、など原因はさまざまですが、それをより白くする方法です。
ホワイトニングには、歯科医院のみで行うオフィスホワイトニングと、
おもに家庭で専用の器具を使用して行う、ホームホワイトニングがあります。
歯形に合わせた専用のマウスピースを作成し、自宅でホワイトニング剤を入れたマウスピースを歯に約一時間程度装着して、歯を白くしていく方法です。
低濃度の薬剤を使用するため、長時間かけてじっくりと白くしていく必要があります。
個人差はありますが、時間(1週間~2週間)をかける分薬剤が深くまで浸透するので、オフィスホワイトニングよりも、効果が持続することが特徴です。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用して行う方法です。
オフィスホワイトニングは忙しい方や、自分でやるのが面倒な方に最適です。
ホームホワイトニングよりも、早く効果がでるので、とにかく早く歯を白くしたいという方にお勧めです。ほとんどの場合は、1日で『歯が白くなった』と実感していただけます。
色調により効果が出にくい場合もあれば、一目で白くなったと実感できる場合もあり、効果には個人差があります。
単独方法よりもそれぞれの長所と短所を打ち消し合うということで、ホワイトニングの期間の短縮と歯の白さの持続が得られます。
白色度・透明感・スピードともに、現在のホワイトニングにおいて一番推奨される方法です。
歯の着色は飲食によるものが多いのが現状です。
タバコはもちろん、赤ワインやコーラ、オレンジジュース、人参ジュースなど、色の濃いジュース類も歯に色をつけます。
その他、カレー、ケチャップ、チョコレートやブドウ、ブルーベリー、プルーンなどの果汁も着色しやすい食品です。また、口紅も注意が必要です。
喫煙もそうですが、これらを飲食したからと言って、すぐに歯の色が変わってしまうわけではありません。ただ長く頻繁に口にしているほど、着色は進んでいきますので、注意が必要です。
加齢変化による変色
生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしていますが、肌の老化と同じで新陳代謝により年々この色が濃くなってきてしまいます。
エナメル質も毎日の歯磨きや歯軋り、食事などで薄くなり内側の象牙質の色が強くなってきてしまいます。この二つの相互作用により歯の色が黄色くなってくるのです。
薬剤による変色
テトラサイクリンという抗生剤によっても象牙質の色が変色します。
永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい歯の色がかなり濃くなったり歯に縞模様ができたりします。
神経を取ることによる変色
歯の神経をとってしまったり神経が死んでしまったりした場合でも象牙質が茶色に変色してきます。これは歯に栄養が行き渡らなくなったために起こる現象です。
歯の中の色素が多いため、歯の色が黄色く見えている状態です。 |
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ホワイトニング剤を塗布することで、過酸化尿素(または過酸化水素)が色素を分解しはじめます。 |
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色素が減り、歯が白くなりました! |
Q. | ホワイトニングは誰でもできますか? |
A. | エナメル質や象牙質に形成不全があり、それによる変色のある方は、十分な効果が得られない事があります。 また、歯にヒビが入っている方、知覚過敏のある方にはあまりおすすめできません。 |
Q. | ホワイトニングは安全ですか? |
A. | 歯に悪影響はありません。 薬剤の刺激により、歯がしみやすくなる事はありますが、使用する薬剤はアメリカで数十年に亘る臨床実験済みのものです。 ホワイトニング剤の主成分は「過酸化水素」または「過酸化尿素」と呼ばれるものですが、これらの成分は米国食品医薬品局でも安全性が保証されています。 |
Q. | どれくらいの期間、白さを維持できますか? |
A. | ホワイトニング前の歯の色に戻ることはありません。 専用の歯磨き粉をお使い頂ければ効果は数年間持続すると言われています。 ただし、着色性の強い食品を飲食することで、再び着色してしまうことは有りますので、3~6ヶ月に一度定期的な歯のクリーニングをおすすめします。 |